カレンは幼いころに病で両親を亡くし彼女のおばあさんと一緒に暮らしていました。カレンのおばあさんはカレンの面倒をよく見て裁縫と同じくらい上手に読んだり書いたりと多くのことを彼女に教えました。
そうこうしている内に、カレンの15回目の誕生日がやって来ました。誰でも15になれば教会で祝賀式を開かなければならないという伝統がこの国、そこにはありました。
彼女のおばあさんは、「祝賀のために新しい服と靴を貴方に買うのよ。」と突然馬車の中で言うので、おばあさんと買い物に出かけることに一段と胸を弾ませました。
カレンはグラス(ガラス)の棚に陳列された、違う色の変化に富んだ靴に目を瞠(みは)るばかりでした。その時、彼女は輝くほどの赤い色のイナムル(エナメル)シュウズの上ではっと息をのみました。カレンがその靴に触れると謎めいた魅力を感じ、彼女は彼女用にとおばあさんにそれを買ってもらったのです。